年に2回旬を迎える野菜のカブですが、春先のものは食感も柔らかいのが特徴であり、甘みが強いのは秋収穫のものです。頻繁に料理に使うほかの野菜とはちがい、いざ手に入れてみたものの、どのように調理をするべきか迷うかもしれません。酵素がとても多く、緑の葉の部分にはビタミンが満点、メインで使う食材としての認識は薄いですが、煮込み料理や酢の物などで食卓を潤わせてくれます。どのように食べたらよいかわからないなら、お酢との組み合わせで、甘みを利かせたカブの甘酢漬けにチャレンジです。和食の副菜として小鉢にさりげなく出てくる甘酢漬けは箸休めにもなりますし、シャキシャキとした食感と甘みのきいたお酢の味わいが、何とも言えない美味しさです。野菜は薄切りにしたら塩を振り、柔らかくなったら水けを絞ります。甘酢はお酢に砂糖に塩、だし汁を混ぜ合わせて作り、スライスしたカブと細切りにした昆布、輪切りにした赤唐辛子とボールに入れて、味を浸透させるために30分置いたら出来上がりです。