発酵食品はさまざま
発酵食品とは、食材を微生物によって発酵させた食べ物のことをいいます。日本では納豆や味噌、醤油などの発酵食品が、昔から食べられてきました。また、発酵食品は世界中で食べられており、ヨーロッパを中心に食べられてきたヨーグルトやチーズなどの乳製品や朝鮮半島の保存食として食べられているキムチなどもあります。発酵食品はそのまま食べることもありますし、調味料として料理に使われることもあります。最近では塩麹などもブームになりました。お酢やお酒も発酵食品の一つであり、特にお酢には私たちにとって嬉しい効果がたくさんあります。そんなお酢は酸味が強く、苦手に感じる方も多くいるかとは思いますが、お酢のドリンクとして手軽に飲むことが可能です。果実酢は通販から手軽に購入することができます。種類も多く自分のお気に入りが見つけられると思います。
また、手軽な発酵食品として徐々に人気になっている飲み物に甘酒があります。甘酒は古くから日本に伝わる伝統的な飲み物で、ほんのりと甘味が感じられる上品な味わいが魅力です。飲む点滴と呼ばれることもあるほど栄養価が高く、美容や健康に良いとして人気になりました。
健康になると話題の発酵食品
今回は甘酒を中心にお伝えしたいと思います。甘酒には、酒粕を原料とするものと米麹を原料とするものの2種類があります。酒粕から作られる甘酒には、レジスタントプロテインというタンパク質や食物繊維が豊富に含まれています。レジスタントプロテインは消化されにくい成分で、余分な油を吸着して体の外に排出してくれる働きがあります。そのため血糖値の急激な上昇を防いだり、お通じを良くして便秘を解消するのに役立ちます。また、酒粕にはアルブチンや遊離リノール酸といった成分も含まれており、肌を美しくしてくれる効果も期待できます。
米麹を原料とする甘酒には、アミノ酸やビタミン、ミネラル、食物繊維、オリゴ糖などの美容や健康に良い栄養素が豊富に含まれています。例えばビタミンB群には、血流を良くして代謝をアップさせる働きがあります。肌細胞のすみずみに栄養が行き渡ることで、肌を健康に保つことにも繋がります。また、甘酒にはブドウ糖も含まれていますが、麹菌によってすでに分解されている状態なので効率的にエネルギーを補給することができます。胃腸に負担をかけることがないので、夏バテをした時や体調不良の時などにも最適な飲み物です。